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先日、ラーメン屋に入った際に、
「スープがなくなりしだい終了」という貼り紙を見ました。
この一文から、みなさんはどのような印象を受けるでしょうか。
店に入ってこの貼り紙を見た客の中には、
スープがなくなり次第お店が閉店してしまうと知り、
今自分が店内でラーメンを食べていることにお得感を覚える人もいるのではないでしょうか。
たった一文ですが、
この一文によって、いつも客が多く来る人気のお店なのだと思い、
本来の味以上の美味しさを感じることもあるのでは。
言葉というのは面白いもので、
少し表現や伝え方を工夫するだけで、他人に与える印象ががらりと変わってしまいます。
よく駅やコンビニのトイレで見かける、
「いつも綺麗に使って頂きありがとうございます」の貼り紙。
この一文を用いている場所は、「綺麗に使って下さい」と表示している場所に比べて
清潔を意識する客が多いそうです。
それは、後者が店側(お願いする側)の主張であるのに対して、
前者は客側(お願いされる側)に関心を持たせる内容だからです。
客側は、他の人はいつもこの場所を綺麗に使用しているのだと思い、
それならば自分もそうしなければと思います。
また単純に、同じ丁寧語だとしても、一方的に「〜をして下さい」と言われるより、
「いつも〜してくれてありがとうございます。またお願いします」
と言われた方が、気持ちが良いのは当然です。
看板や貼り紙に限らず、
普段の会話やメールでも、たった一言付け加える、あるいは言い方を工夫するだけで、
相手の返答・リアクションは変わります。
人間関係をより円滑に、気持ちよくしていくためにも、
相手の立場・状況を一考した上で、
言葉を選ぶことが大切だなと
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