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電車の先頭車両に乗車した時のことです。
どこからか男性の叫び声のようなものが聞こえました。
よく耳をすますと運転席から聞こえます。
興味があったので、その最前部まで行ってみました。
運転士が指差し確認をしながら運転していたのです。

「信号よし」「ドアよし」メーター類を見て「○○よし」「出発進行」といった言葉を大きなハッキリした声で確認していました。

走行している間も、「ポイント通過よし」「信号よし」などの確認をし、

駅に停車する時も「停止位置よし」などの確認を怠りませんでした。

 こうして当たり前にしなければならないことを、
ひとつひとつ確認しながら電車を操作する運転士に感心しながらその光景をみつめていました。

乗客を安全に安心して目的地へ運ぶといった目的がしっかり掴めているのではないかという感じがします。

 ところで、話は変わりますが、先週生まれてはじめて社内の壁のペンキ塗りを体験しました。
ペンキがたれるので、社員がしっかりと床に養生していました。
本来であればこれでペンキを塗りさえすれば目的は達せられるはずですが、
たれたペンキの上を歩いた靴でそのまま移動すると他の床を汚すことになります。
そこに気付く人と気付かない人では、仕事の質を大きく変えるでしょう。

 社員は声を掛け合いながら、
みんなに注意を促します。
よく考えればわかることなのですが、
意識がペンキを塗ることだけにいってしまっているので、他のことに注意が回らない人もいます。

 これら2つのことを体験し、声を出して確認することの大切さを改めて感じました。

 声を出すことによって、
頭の中にインプットされたチェック項目がひとつひとつ解決され、
それが仕事の品質を上げていくのではないでしょうか。

 普段の仕事の中で、声までは出さないまでも、心の中で指差し確認は重要です。