出版元 ベスト新書 著書 

齋藤孝さんの「大人の精神力」という本の中から、
「精神力とは『慣れ』である」という項目について紹介をしたいと思います。

 仕事の場面でストレスが溜まるのは、
仕事に取り掛かる前から「できない」「嫌だ」「面倒だ」「どうして自分がこんな仕事を」
と考えてしまうからです。
 著書の齋藤孝さんは、
「精神力とは『慣れ』である」と考えているそうです。

武士は死をも辞さない強靭な精神を持っていたと言いますが、
それは普段から死を目にし、
元服をして幼少期の名前を変えて生き直すというように、死に慣れていたからです。

 初めてのことに遭遇したときは誰でもストレスを感じます。

しかし、「慣れればできる」という意識が自分の中にあると、
ストレスはかなり軽減されるものなのです。
ところが、慣れる前に挫折してしまうと、苦手意識が染みついてしまい、
今度はやる前からストレスを感じるようになってしまいます。

課題をあたえられたことは、
一定の結果がでるまでやってみる。これが大切です。
 『一芸は道に通じる』という故事があります。

一つの芸を極めた人は、他のどんな分野でも抜き出ることができるという意味ですが、
そういう感覚を一度体得すると、事に当たっても、動じずにすむのです。

 私自身も、精神力があるとは言えず、特に最近始めた趣味のある場面では、中々平常心を保てません。
まずは、その場面に慣れるまで、そしてある一定の結果が出るまで、根気強くその趣味を続けていこうと思います。