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眠りが長くなる理由』発表者:山林
image 冬になると中々布団から出られず、朝の活動開始が遅くなってしまう、そんな経験がある人は多くいるかと思います。単純に、冬は寒いので暖かい毛布から離れがたい、という理由もあるでしょうが、人間の体温変化にも関わりがあるという説があります。
 人間は夜になると体温が低くなり、朝に向けて上昇します。この変化は覚醒・睡眠リズムのひとつの機動力となっていますが、気温が低い場合、熱を十分に作り出せない人は、朝の体温上昇が鈍くなり、中々起きられなくなると考えられます。雪山に遭難した場合、眠ると危険と言われますが、それにも関わらず眠たくなってしまうのは、人の身体は、体温がある基準まで下がると眠りやすい状態になるためです。しかし、雪山で眠ってはいけないのは、気温が低すぎるために、目覚めるための熱量をつくり出すことができなくなってしまうからです。
 もう一つ、日照時間が短いことも理由として挙げられます。冬の日の出時間が遅いことから、起きるのが遅くなりやすいと考えられます。太陽の光も夏に比べて弱く、気温が低いために日中の活動量も減少し、覚醒度が高くなりにくいため、生体リズムが変化し、眠りの質も低下しやすいと考えられます。そのため、眠りが浅くなった分、長く寝たくなるのではないかと言われています。解消方法としては、規則正しい生活を基本に、体温を上げる工夫をし、体調管理を行い、寒い冬を乗り切りましょう。