ふたりで見た小さな光だ

あの光。



一年以上前。
一度目の別れのとき。
私は未練ありまくりだったけど、
これからもっとがんばってもう一度振り向いてもらおう、とか思っていた(・・・)
別れ話のあと、南区のはしっこまであてもなくドライブしたんですよ
深夜だし他に車もいないし
ド田舎だしまっくらだし
なんかこわかったんだけど なんか楽しかったんだよね
だんだん視界がね、暗闇から明るい世界になっていって。
それは私たちを遠ざける合図だった。




ああこのドライブがもう終わってしまう。
もう会えなくなってしまうって思って。
電灯の小さな明かりが増えていくのが とても、怖かった。














今でもあの明かりを覚えている。